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保安だより

「液化石油ガス安全高度化計画2030」の改訂点

経済産業省による「液化石油ガス安全高度化計画2030」の策定から、今年で5年が経過。産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 液化石油ガス小委員会において、本計画の中間評価及び必要な計画の見直しについて検討が行われ、今般、本計画を改訂しました。今回は、改訂となったポイントについて解説します。

液化石油ガス安全高度化計画2030」の改訂

液化石油ガス安全高度化計画2030」の改訂

経済産業省では、2030年を目標とした液化石油ガスの保安対策の方向性を示す「液化石油ガス安全高度化計画2030」を2021年4月に策定。「目標期間内における対策状況を評価し、対策の重点化や新たなリスクへの対応につなげるため、5年の経過時期において、総合的かつ多角的な中間評価を実施し、必要な計画の見直しを検討する」こととしていました。

『「液化石油ガス安全高度化計画2030」の改訂について』のPDF全文は、こちらからご覧いただけます。

「液化石油ガス安全高度化計画2030」の概要

そして、策定から今年で5年となることから、産業構造審議会 保安・消費生活用製品安全分科会 液化石油ガス小委員会において、本計画の見直し・改定が行われました。

改訂の主なポイント

1.2030年までの期間において想定される環境変化での感染症対策の位置づけ変更

計画策定当初には、新型コロナウイルス感染症が蔓延していたこともあり、「⑤感染症対策」を重点項⽬として位置づけられていました。新型コロナウイルス感染症の位置づけが、「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」から「5類感染症」へ変更になったことを踏まえ、今回の改訂以降、重点項⽬としては位置づけないこととなりました。

2.アクションプランにおける質量販売に係る事故防止対策の位置づけの見直し


これまで⾼度化計画のアクションプランでは、「質量販売に係る事故防⽌対策」は「販売事業者起因事故対策」の中にのみ位置付けられていました。⼀⽅、質量販売に関する国の制度整備や周知の取組は、消費者起因事故の防⽌を⽬的とするものであるため、「消費者起因事故対策」の欄に新たに「質量販売に係る事故防⽌対策の強化」が追加されました。

3.CO中毒事故防止対策として、動画共有サービスの活用について追記

⼀般消費者等(業務⽤含む)に起因する事故が高止まり傾向であり、特に飲⾷店が最も多い結果となっております。特にこの点を踏まえ、飲⾷店向けにリーフレット等を⽤いた広報や関係省庁、関係業界への協⼒要請、LPガス販売事業者等への教育機会の提供が行われており、さらに、国としても保安レベル向上のため、従来のeラーニング講習をYouTube等で公開しております。誰もが随時閲覧できる啓発環境を提供する点が追記されました。

4.質量販売に係る事故対策の強化
ならびに
5.本講習における実技講習の導⼊の検討

質量販売での⼈⾝事故の発生件数も増加傾向で、使⽤場所については、直近ではキッチンカー関連事故が最も多い状況でした。消費者⾃⾝が緊急時に必要な措置を⾃ら⾏うことが可能となるよう講習制度も構築され、本講習の周知の強化及び実技講習の導⼊の検討が追記されました。

6.他工事事故防止対策として、取組強化(広報・周知、表示活用等)や関係省庁等と連携したSNS発信の追記


近年、他工事事故発生件数が最も多くなっており、こうした状況を踏まえ、他⼯事事故防⽌のため、⼀般消費者、建設⼯事事業者等向けにリーフレット等を⽤いた広報、関係省庁、関係業界への協⼒要請、LPガス販売事業者等への教育を毎年度実施されております。今回は取組強化(広報・周知、表⽰活⽤等)や関係省庁等と連携したSNS発信が追記されました。